こんにちは!タケシです。
三重では桜も散って葉が大きくなってきていよいよ夏に向かっていく季節になってきましたが、
梨の花は幸水が4月10日に満開を迎え、梨生産の重要な仕事の一つである、
花粉つけが始まったので、記事にしていきたいと思います。
参考までに見ていただけると嬉しいです。
梨の花粉つけ
梨の場合は同じ種類の花どおしでは受粉されませんので、違う花の花粉をつける必要があります。
人間が梵天と呼ばれる耳かきのふわふわの所みたいなものを使い人工授粉していきます。
他にも機械を使ったり、ミツバチを使った受粉方法もありますが、始めたばかりであれば梵天でつけるのが一番手軽だと思います。
受粉をするのはだいたい15度以上が良いと言われていて、9時から15時頃までが
だいたい良い時間だと思います。天気予報を見ながら計画をしましょう。
また、雨の日や雨上がりで濡れている状態、風の強い日は受粉率が落ちるのでしないようにしましょう。
受粉をしてだいたい半日までの間に1ミリ以上の雨が降った場合は日を改めて再度花粉をつけた方が良いと思われます。
花粉とこの石松子を混ぜて受粉の粉を作ります。
純花粉の場合発芽率にもよりますが、自分の場合は、
純花粉1:石松子5くらいでいれますが、
粗花粉の場合は、
粗花粉5:石松子1くらいの分量で混ぜます。
1回の受粉でだいたい1反当たり150gくらい使う目安にするとよいでしょう。
瓶に入れて混ぜる前です。このくらいの比率になると思います。
これをよく混ぜるとこのようになります。
花粉は常温で置いておくとすぐに受粉率が落ちますので、使わない分はクーラーボックスに保冷剤を入れて置いておくとよいでしょう。また、花粉が入っている瓶にはシリカゲルなどの乾燥材を入れて吸湿することを防ぎましょう。
石松子や梵天は常温で置いていても大丈夫です。
花はだいたい短果枝が先に咲いてきて2日後くらいに長果枝が咲いてくるので、6分咲きくらいに一回つけて2~3日後にもう一度同じヵ所をつけるとだいたい満開の時期につけられると思います。
花はだいたい咲いた日から3日までにつけなければ葯が完ぺきに黒くなり受粉ができなくなります。
上の写真の様に葯が開いてきて色がピンクから少し黒くなってきた時がちょうどよいと言われています。更に花の真ん中の緑の部分が密で光っていると良いでしょう。
この真ん中の花の様な状態であると葯が開いてきていないですので、少し早いと思われます。
ただ、受粉をしないわけではないので、つけている最中であれば一緒につけていきましょう。
梵天に花粉をつけます。
このように花粉を柱頭と呼ばれる花の真ん中に軽くこすりつけるような感じでつけていきます。
だいたい真上の花は使いませんので下の花を中心に花粉をつけていきます。
花粉は2枝くらい終わればまた花粉をつけて次の枝の花に花粉をつけていきます。
つけた後は石松子でうっすらピンクになるのでついていることがわかります。
花粉がなくなってきたと感じたら花粉を補充します。
その日使った花粉は次の時には受粉率が悪くなるのでその日のうちにだいたい使い切ると良いでしょう。
これで梨の花粉つけは完了です。
タケノコ掘り
畑で仕事をしようとしていたら何かいびつなものが土から頭を出していてなんだと思ったら
なんと、タケノコだったのです!!
早速掘って取ることに
もっと数はありましたが、大きいのだけ取っていく事にしました。
まさか果樹園を借りてタケノコを収穫するなど夢にも思いませんでしたが、面白い体験ができてよかったです。
畑を回っているとなんと鹿の角も落ちていました。(笑)
縁起物らしいので、洗ってしばらくは家に飾っておこうかと思います。
以上!<農業日誌>梨の花粉つけ、タケノコ掘りでした。
いつもご覧いただきありがとうございます。
最近は農業の話題中心になっていますが、良ければ他の記事もまた見ていただけると嬉しいです。
それでは、またね~★
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