こんにちは!タケシです。
5月3日にようやく摘果がひと段落することができました。手伝ってくれた両親には感謝感謝です。
ジベレリンをするまでにもう少し数を減らすかもしれませんがとりあえず一区切り。
という事で摘果の実はどの実を落とすのか、ブドウの苗木管理(芽かき、誘引)を詳しく解説していきたいと思います。
参考程度に見ていただけると嬉しいです。
摘果で落とすべき実
まずは摘果で落とすべき実なのですがざっくりとした考え方は
こちらの記事に乗せてあるので良かったら確認してください。
まず一番残しておきたいのが皿かむり果と呼ばれる梨の実の頭にお皿の様なものをついている物になります。
この形が一番正常な物になる形になります。
では摘果すべき実はどのような物か紹介していきます。
・条溝果
これは条溝果と言われるものになります。この果実の特徴は果実に縦の線の様に窪みができます。
この果実が大きくなると最終的に変形果になるので価値が落ちてしまいます。
これはまだわかりやすいですが縦すじが薄く少しゴツゴツしているものもその対象になるので優先的に落とします。
・有てい果
有てい果は頭の部分が花のカスが取れずについたままの状態になるものになります。
この形は豊水では比較的に多く見られる形になります。豊水などこの形が多くみられ、成長してからも問題なく出荷できる品種であれば残す場合もあります。
幸水の場合このような実は比較的に小花がこの形になる傾向があるように見えます。
幸水はこの様な果実を残してしまうと成長したときにこの上の部分が取れ傷になる可能性などが考えられるので優先して取るようにします。
・変形果
つぎは変形果です。変形果はこの様に右と左の長さが明らかに変わり上の頭の部分が左に向いてしまっています。このような果実は大きくなってからもこの形で大きくなるので変形果として単価が安くなってしまいます。優先的に落とすものになります。
・いちじく果
自分的に一番分からないのがこの無花果化になります。
この両側は正常な皿かむり果になりますが、このように比較するとわかると思います。
真ん中のいちじくの様な実がその名の通りいちじく果になります。
いちじく果はどのような形になるのかわからないのですが、(笑)
変形果になりやすい為、優先的に落とすと本に書いてあります。
・萎縮病果
このように葉っぱがチリチリしている所は枝が萎縮してダメになっているので実はきずきずになり商品にならないので、落としましょう。
このように様々な形の実がありますが、よく見てよりよい実を選択していきましょう。
ブドウの苗木管理(芽かき、誘引)
次に葡萄の苗木管理になるます。苗木も今芽が出てすくすくと大きくなってきました。
青づるが伸びたときにする作業を載せていきたいと思います。
・芽かき
この時期の芽かきは主にシャインマスカットやヴァイオレットキングなどの2倍体のヨーロッパ系の葡萄で注意しなくてはなりません。
この鋏で指している芽は本来伸びる予定の本芽のひげの部分から出てきた、2つ目の成長点になります。
このように成長点が二つになってしまうと養分が半分半分に行ってしまい成長できなくなってしまいます。このくらいの大きさになったときは注意深く見るようにして発見次第ひげから出た方を取るようにしましょう。
・誘引
次に誘引になります。誘因は青つるが目的とする方向にしっかり伸ばしていくため、または葡萄の房が風で傷ついたり落ちたりしなくする為です。
誘引は葉っぱが5~6枚程度出てから誘引するようにしましょう。
あまり早くしすぎると柔らかい部分を誘引してしまう事になり折れたり正常な方向とは違う方向に青つるが向かっていってしまう為、注意しましょう。
このように大きく伸びた青つるを
このように2か所誘引します。
これで風が吹いても大丈夫です。
最後に
摘果をひたすらやっていて不意に下を向くと
粒だらけで頑張った感がすごく出てます。(笑)
他にも葡萄の苗木の周りも虫が寄らないように手鎌で草を刈ります。
草刈り前
草刈り後
農業はこういう細かな作業の連続なので、根気強くしていく必要があります。
ですがその先にいいものを作ることができお客様に届けられるのだと思っています。
以上!<農業日記>摘果で落とすべき実、ブドウの苗木管理(芽かき、誘引)
でした!いつもご覧いただきありがとうございます。
他にも様々なコンテンツを記事にしていますので良かったら見ていってくださいね!
それでは!またね~★
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